営業マン、Twitter等での情報発信者、ブロガー、これらすべての人に必要なのは「語る力」です。
語る力、すなわち説得力のあるストーリーを語る方法を考えたことはあるでしょうか?
適当に思い付きで語っていませんか?
今回は、最強のストーリーテラーになる3つの方法を紹介します。

1.ストーリーを把握する

いやいや、当然でしょ!!!笑
と、思うかもしれませんが、意外とコレが出来ていない人は多いです。
説得力の無いストーリーは、ほとんどの場合自分のストーリーをよく考えていない、
あるいは誰かから聞いた話をそのまま伝えているだけのいずれかになっています。
これらは、話の要点が断片的でまとまりが無いから、結果として説得力がなくなってしまうのです。
最も説得力を発揮するのは、自分が直接経験したストーリーなのです。
また、心に響くストーリーを作るとき、相手のニーズは何かをしっかりと把握する必要があります。
手順としては、
ネタの概要をまとめる
説得したい相手と話すとき、
- 主張すべき内容は何か?
- 相手に知らせるべき情報は何か?
- 相手からされる質問はどんなものか?
- 相手は何を得られるか?
これらの要素をまず考えるわけです。
根拠づけ
あなたが話している内容には根拠があるでしょうか?
- 情報ソース
- 第三者の推薦
- 他に実行した人がいるか
根拠を与えると相手にはより強い信頼を得ることが出来ます。
忘れずにリストアップしましょう。
感情に訴える
あなたが主張した内容をやらなかった場合、
- 相手はどんな苦痛に見舞われ、周囲の人からどう思われるか?
- 金銭的な損失が生じるのか
- 信用を失うのか
- 何らかの失敗の原因につながってしまうのか
等、これらの要素もリストアップしていきます。
2.ストーリーの骨組みをつくる

おっ。ちょっと本格的な感じ!
難しく感じる人もいるのですが、この作業にはテンプレート的な考え方があります。
基本的には5W1H(=誰が、何を、いつ、どこで、なぜ、どうやって)という質問に答える説得力のある骨組みを作るだけです。
それが以下の通りです。
”耳”をとらえる
もっとわかりやすく言えば、「注意をひきつける」ことです。
たとえば、題名を見ただけで読みたくなるブログ、
カフェにいるときについつい聞いてしまうような「すごい儲け話があるんだけどさー・・・」みたいなイメージです。
要は、冒頭でちょっとした興味を引くような始め方をすればいいわけです。
土台を築く
言葉の通り、ストーリーの基礎を作る作業です。
「1.ストーリーを把握する」でリストアップした内容を活用し、
ストーリーを理解させるために伝えるべき情報を盛り込んで相手の知識を埋め、
あなたの語る内容を理解させるために必要な背景知識を加えます。
感情に訴える
前述した項目と被りますが、この段階ではもっと深堀していきます。
相手を興奮させる、苦痛、情熱、欲望、損失を想起させる状態にさせてしまうのです。
「1.ストーリーを把握する」 でリストアップした「感情に訴えるリスト」から少なくとも3つ、採用しましょう。
押さえるべきポイントは、自分に同意しなければ・・・
- 今後苦労する
- あなたが懸念している状況が起こる
- あなたの知り合いが陥った状況と同じことが起こる
ということです。
証拠を見せる
証拠といっても、相手の知っている人物や、似た状況にある人物の事例をあげるくらいでOKです。
その人物のストーリーを語り、それが実在の人物であることを分からせるのです。
そういう人物がいなければ、自分自身の経験を語り、信頼性と証拠を加えていきます。
相手の質問に答える
相手が聞いてくる可能性の高い質問をあらかじめ3~5つ想定しておきます。
あなたがその筋のエキスパートで、相手の疑問点を正確に把握していることを分からせてやるのです。
他の人からも同じ質問をされて今回と同じように答えた経験があること、
その結果どうなったかを説明して、
裏付けとなる証拠をさらに強めていきます。
わかりやすく情報を伝える
情報を伝えて、あなたが想定している結論を相手が自ら下せるだけの情報を与えるのです。
詳細でわかりやすく情報を伝えなければいけません。
また、相手がとるべき行動について、「何を、いつまでに、なぜ」を明確に伝えます。
相手の反応を確かめる
要点を理解したかどうか、変な憶測をしていないかどうかを確かめる作業に入ります。
相手に質問をすればいいわけです。
これにより、あなたのストーリーを聞かせたうえで、相手からさらに情報を引き出すこともできます。
これがストーリーの骨組みを作る方法です。
この骨組みをもとに、あとはストーリーを面白く肉付けしていけばいいのです。
ストーリーを語る上では、常にこの骨組みを意識することで、相手を説得する確実性が身についていきます。
3.声に出してストーリーを語ってみる

え、オチがこれって・・・。
と思うかもしれませんが、これはほとんどの人が失敗する作業なんです。
子どものころ、おとぎ話などを聞かせてもらった時のことを思い出してください。
誰かに物語を読んでもらうのはとても楽しいですが、理想的な読み手というのは「物語に生命を吹き込める人」だったはずです。
あなたが良い読み手だと思った人は、ただ物語を読んでいたわけではなく、
- 身振り手振り
- 声のトーン
- アイコンタクト
- 感情を駆使する
等の要素を使っていたはずです。
こうした要素は聞き手の心をつかんで離さず、ユーモアで笑わせ、誰もが予測可能な唯一の論理的な結論へと導きます。
楽しめて当然なわけです。
声に出してストーリーを語り始めて最初にとらえなければならないのは、「相手の耳」です。
一番効果的なのは、出だしを工夫することです。
「こんな話があるんですけどね」
「私はこう思うんです」
「こんな経験ありませんか?」
と、シンプルに始めればいいわけです。
どんな内容であれ、質問を投げかければ、相手を聞く体勢にすることがカンタンにできるのです。
以上が最強のストーリテラーになる3つの方法です。
この記事を読んだだけではストーリーテラーにはなれません。
今日から是非、練習してみてください。
くれぐれも「悪用厳禁」ですが。
コメント