サルでもわかる”金利”の仕組み

ノウハウ

そもそも、金利って何?

金利とは簡単に言うと「我慢料」と「レンタル料」です。

金利は、経済を理解するためにはもっとも重要な仕組みです!

金利を理解せずに経済を理解することはあり得ない、それくらい大事な事なのでしっかり学んでください!

金利を得るためにはどうするの?

一番シンプルな金利を得る方法は、銀行への普通預金です。

たとえばUFJ等のメガバンクに100万円を1年預けた場合、

現在の普通預金金利は0.001%ですから、10円の金利がもらえます。

つまり、100万円を使うのを1年我慢して、普通預金口座に入れておけば

1年で10円の金利を貰うことが出来ます。

要するに、「我慢料」ですよね。

これを、より拘束力の高い定期預金にすると

現在の定期預金の金利は0.01%ですから、100円の金利がもらえます。

我慢は、長く厳しいほど金利は高くなります。

金利を払うのはどういう時?

金利を払う最も多い状況は、銀行からお金を借りるときではないでしょうか?

これは、お金の「レンタル料」を払うということです。

金利を払うということは、お金を一定期間自由に使うためのレンタル料を払うということです。

例えばUFJ銀行で住宅ローンを組んだ場合、現在の金利は年0.525%です。

※2020年3月時点の変動金利

住宅ローンで3000万円借りた場合、1年後に約16万円の金利を支払う必要があります。

金利はどうやって決まるの?

現在、金利は自由化されています。

つまり、各銀行が自由に設定してるわけです。

しかし、昔は日銀が金利を決めていました。

日銀が決めた金利は「公定歩合」と呼ばれていました。

皆さんも学生時代に教科書で見た覚えがありませんか?

カンタンな仕組みは下の図の通りです。

日銀が銀行にお金を貸し、銀行がさまざまな会社にお金を貸す。

その銀行が日銀からお金を借りる時の金利が「公定歩合」です。

そして銀行の金利は公定歩合に連動するように規制されておりました。

日銀は、公定歩合を上げ下げすることで景気対策をしていたわけです。

その後、銀行同士も競争すべき、という考えが出てきて、

1990年10月、「銀行が自由に利子を決めていいよ~!」ということになりました。

短期金利と長期金利

銀行が自由に金利を決める。

では、日銀はどうやって景気をコントロールするのでしょうか?

まず大前提の知識として、

景気が悪いと金利は下がる

理由は、銀行が低い金利で企業に貸し出しができるからです。

そうすると銀行からたくさんお金を借りて設備投資などが出来ますよね?

それでどんどんモノを作ることが出来れば、経済は回っていきますよね?

なので、景気が悪いときは金利が下がるのです。

景気が良くなると金利は上がる

景気が過熱してきて市場に流通するお金の量が多くなる、そのまま増え続けるとバブルになってしまう。

そんな時には金利を上げるわけです。

そうなると、日銀から高い金利でお金を借りた銀行は、各企業に貸すときにも高い利子をつける。

すると企業はお金を借りにくくなる。

必然的に景気は冷めていきますよね。

このようにして日銀は景気をコントロールしていました。

短期金利は国が決める!

今の日銀はどのように景気をコントロールするか。

それを説明するのが、短期金利と長期金利です。

短期金利とは、短期間での貸し借りに付く金利の事で、

長期金利とは、長期間での貸し借りに付く金利の事です。

1年未満のものを短期、1年以上のものを長期と呼ぶことが多いです。

コール市場

金融機関同士は頻繁にお金の貸し借りをしています。

金融機関同士での貸し借りのことを、「コール市場」といいます。

このコール市場でつく金利が、もっとも代表的な「短期金利」です。

そしてこの金利が、世の中のあらゆる金利を決める基準となるのです。

住宅ローンや自動車ローンは、この短期金利に上乗せされたものです。

そして、短期金利は市場に流通するお金の量を増やしたり減らしたりすることでコントロールすることが出来ます。

具体的に、国が各銀行の持っている国債を買い上げたり、各銀行に国債を売ったりすることで金利の調整をするわけです。

先ほどにも例として出しましたが、

上の図のような仕組みになっているわけです!

長期金利は市場が決める!

長期金利とは、長い間お金を貸す場合の金利の事ですね。

代表的な金融商品は、10年物国債ですね。

※10年経つと元本が戻ってくる国債のことです。投資家なら知っていますね!

この長期金利は、ズバリ発行済国債の売買状況によって決まります。

国債には「額面」といって、元本がいくら、と決まっています。

その額面に応じて「固定利付債」という利子がつきます。

たとえば、額面が100万円で、1年で2万円の利子が付く国債があったとしましょう。

額面通りの100万円でこの国債を買えば、利率は2%ですよね。(2万円÷100万円)

ただ、国債は毎日値段が変わります。

その国債に大きな”買い”が入り、国債の額面が101万円になったとします。

もらえる利子は2万円で変わりません。

すると、2万円÷101万円で利率は1.98%になります。

国債の価格が上がると、利率が下がってしまいました。

つまり、国債の価格が上がると長期金利は下がるわけです。

その逆は自明通りです!

国債は、価格が上がると利率が下がる・・・。

価格が下がると利率が上がる!

しっかり覚えておきましょう。

 

以上が超簡単な金利の仕組みです!

投資、特にFXをやっている人は国の金利政策の発表には敏感なはずです。

こうして仕組みを知っておくと、より深く投資も楽しめると思います。

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