どうも初めまして。鉄鋼商社で働いているしがない商社マンです。
突然ですがみなさん、鉄は好きですか?
このブログでは鉄鋼業界で働く現実を皆様に紹介したいと思います。
第一回は鉄鋼業界の概要を紹介します。
1.粗鋼生産量
2.用途
3.国内の鉄鋼メーカー
1.粗鋼生産量
まず、「粗鋼生産量」とはざっくり言うと年間で生産される鉄の量の事です。
粗鋼とは ” Crude steel ” という英語の直訳で、ただの統計用語です。
なので基本的には1年間でこれだけの量の鉄が作られてるんだ、という感覚でOKです。
ちなみに、日本の粗鋼生産量は約1億400万トンです。
多いのか少ないのか、まずは世界と比べてみましょう。
いかがでしょうか。
圧倒的な中国、それに続いてインド、僅差で日本が3位、そしてアメリカ、韓国・・・
鉄鋼に馴染みのない方にとっては意外なデータだったのではないでしょうか。
日本の粗鋼生産量は減少傾向にあるといえど、世界のトップ3には入ってるんですね。
2.用途
先ほどはザックリと日本でどれだけの鉄が作られていて、
それが世界と比べてどうなのかということを学んでいただきました。
そんな鉄が、日本国内ではどんな用途で使われているかを示すのが下のグラフです。

建材がほぼ半分を占め、それに続いて自動車、造船という内訳になっております。
街でよく見かける自動車には、単純計算で年間約3,000万トンもの鉄が使われているわけです。
ブラジルやイタリアで1年間に作られる鉄は日本の自動車向けに使うだけでいっぱいいっぱいなんです!
3.国内の鉄鋼メーカー
日本の鉄の生産量と用途がわかったところで、
次はその鉄をどこの会社が作っているのかを学んでいきましょう。
2020年2月現在、国内の鉄鋼メーカー(ここでは高炉メーカー)は以下の3社です。
厳密に言うともう1社、日鉄日新製鋼があるのですが、 その名の通り日本製鉄の100%子会社となっております。
それぞれの会社の特色については別の記事で詳しく説明しますが、
とりあえず今回は上記3社の高炉メーカーを覚えておいてください。
この他にも鉄スクラップをリサイクルして鉄を作る、” 電炉 ”と呼ばれる会社もありますが、
これについても別の記事で詳しく説明しようと思います。
まずは簡単な概要というところで今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
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